「シマリスと暮らす」
私は、飼育下にあっても野生味を色濃く残すシマリスが大好きです。
頬袋に巣材の藁を詰め込む姿、目にもとまらぬ毛繕い、昼寝時の腹ばい姿、鳥の囀りのような求愛鳴き…どの仕草も愛らしいと思います。
我が家のリス・きなこ(雌)はとてもグルメ。春はハコベやナズナ、夏は西瓜やとうもろこし、秋は柿や梨やリンゴを欲しがります。おかげで飼い主もご相伴に与り、季節の移ろいに敏感になりました。
子供の頃から地道に慣らせばリスも名前を覚え、手乗りになります。
真っ白なお腹を見せて、じゃれて噛みつく事もあります。
部屋に放すと嬉しいのか、走り寄って来ます。
私の帽子を別荘替わりにしたり、ブーツに麻の実を溜め込んだり。迷い込んだバッタを美味しそうに食べて、母に悲鳴を上げさせた事もありましたね。
リスは運動量が多いので、鳥籠を繋げたお手製ケージを使っています。拾った枝や木の足場を中に設置して、歯と爪が自然に削れるよう工夫しています。前歯はリスのシンボルかつ商売道具ですものね。
きなこはどんぐりにこだわりがあり、マテバシイの実は殻剥き遊び専門、ナラやクヌギの実は貯蔵専門のようです。きっとリスそれぞれ、人間と同じように、味や食感や産地の好みがあるのかも知れません。
きなこは現在7歳。体重100g前後をキープし、毛づやも良く、今の所健康体です。これからも餌や環境に気を配り、長生きさせてあげたいです。
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