私が今一番買いたい物は、故デヴィッド・ボウイさんのインタビューを集めた本の英語版と日本語版の両方です。私は中学時代からボウイさんの音楽のファンでした。彼の謎めいた歌詞の解釈に興味を持ち、語学の世界への憧憬を持つようになりました。将来は翻訳や通訳の仕事をすることを夢見て、大学では英語を専攻しました。私が大学を卒業した頃、ボウイさんはインターネットでファンクラブを運営し始めました。当時としてはその分野では彼は誰よりも時代を先読みしていた先駆者でした。私はボウイさんがサイトでファンと直接チャットなどで交流していることを知り、夢中になりました。ボウイさんは、チャットではオヤジギャグを連発する面白いキャラで、私は驚嘆しながらも、その人柄に親しみを感じました。日本が大好きなボウイさんは、私にとてもフレンドリーに接してくださり、私がニューヨークでのライブを見に行った時には、私を彼のステージに呼び、観客にスピーチをさせてくれた程でした。ボウイさんは、生涯に渉り自伝を書きませんでした。そのため、ボウイさんご本人とのインタビューの記事は、彼の人となりを理解するためのとても重要な資産なのです。ですから、私は是非ともこの著作を日英両方で読み、ボウイさんをより深く理解すると同時に、自分の翻訳能力を磨きたいと考えています。
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