いびきが酷くて悩んでいる人は男女共に大変多いと言われていますが、実はいびきの原因が単純であるにも関わらず、そのままいびきを放置してしまっている人もいるのではないでしょうか?いびきは誰でも一度ぐらいかいた事があったり、かいている人をみた事があると思います。しかし、そのいびきには体のどこかに不調が隠れていると言うサインかもしれませんので、そのままにしておくことはとても危険です。
いびきは鼻の内部にあたる鼻腔に何かしらの原因があり、鼻腔が圧迫されたり狭くなる事で、いびきをかいてしまうと考えられていますが、鼻腔が狭くなる原因の一つが、鼻づまりなのです。鼻づまりと一言で言っても、花粉症等によるアレルギー性鼻炎や、風邪をひいた事で出てしまう鼻水、蓄膿症等がありますが、花粉症に関しては病院での治療や投薬がとても効果的なので、花粉症が始まる時期から逆算して、一ヶ月~二ヶ月前に薬を飲んだり注射をして貰えばしっかりと症状も予防されますので、花粉症シーズンもアレルギー性鼻炎にかかるリスクがグッと低くなります。
次に鼻の疾患で多いのが蓄膿症になります。症状としては、絶えず鼻が詰まっていたり、青っ鼻と言われる色の付いたドロドロの鼻水が溜まったり、ひどい場合には鼻の中が臭くなります。蓄膿症の人は話声が聞き取りにく、鼻腔内が炎症を起こして顔が浮腫んだ様になる等、見た目にも変化が起こる場合があり、細菌の感染が疑われますので、ただの鼻づまりとは全く違うと考える必要があります。ただの鼻づまりと思って甘く見ていると、症状が悪化していても気付かれない場合もありますので注意しなければなりません。
蓄膿症を患っている場合には、就寝時にいびきをかいてしまう方も多く、それが大まかな蓄膿症の判断になる事があります。もしも、蓄膿症と疑わしき症状があるならば、直ぐに耳鼻科で診察を受けて、適切な治療を行う必要があるでしょう。病院の診察により、鼻炎の初期と判断された場合であれば、鼻腔を綺麗にする為の洗浄として、鼻うがいを勧められたり、抗生物質による治療が行われる事がありますが、もしも鼻炎を悪化させて副鼻腔炎にかかってしまったら、蓄膿症の主な症状である「膿」が溜まりますので、鼻をかんでも変色した鼻水が止まらず頭痛や目の奥が痛くなる等の症状が現れる事があります。
蓄膿症の治療として、短い期間にステロイドを使用する場合もありますが、あまりにも症状が重い場合には手術により、溜まった膿を完全に取り除き、副鼻腔内に膿が溜まらない様に拡張する処置を行う場合もあります。治療後はいびきに悩まされる事も無くなりますが、再び蓄膿症にかからない様に、術後は予防も大切です。空気清浄機で部屋の空気を綺麗にしたり、外出する時にはマスクを着用して、鼻づまりの原因となるアレルギー物質を吸い込まない様にする事も大切です。また、鼻うがいも習慣にする事で、鼻づまりを無くし鼻腔内を清潔に保つ事ができます。いびきの原因である鼻の疾患は必ず改善を見込めますので、時間をかけて治療していきましょう。
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