1、私の保育士の資格を取得したキッカケ
母子家庭で育った私にとって、保育園というところは自分という存在を認めてもらうことのできる最高の居場所でした。記憶にはありませんが、乳児の0歳から入園していたため、ほとんど家のようなものでした。
そこにいたのがその時の時代では珍しかった男性保育士の存在です。
この男性保育士との出会いと、居心地の良かったあの保育園の記憶が、保育士を取得した、全てのキッカケです。男性のその保育士は、幼少の自分にとって正に、「父親」的な存在でした。
時に優しく、時に厳しく指導してくれたその先生の思い出が、今でもしっかりと根付いています。
2、保育士として働いたときの給料
平均相場は15万~17万が初任給です。私は、公立保育所の臨時保育士を1年。民間の保育士を3つほど転職してきましたが、大体の平均が15万円です。
詳しく説明します。公立は市が運営している保育所のことです。その時、一番最初にもらった給与は、色々な税金を差し引かれて15万円でした。つまり、初任給は17万円です。
ほとんど○○法人や株式会社が経営しているような保育園については、扶養手当や在宅手当てなどが含まれますが、それでも、税金で引かれると、手取りは13万円~15万円が相場かと思います。ただし、私の場合は地方の仙台のため、東京へ行ったらその金額は数万円は変わるかもしれません。が、共通していることは、20万円はいきません。
3、保育士として働いたときの苦労
男性保育士としての立場は、正直なところ、働きにくいというとこころはあります。が、結構男性保育士を大切にしてくれていたのがほとんどの保育園の傾向でした。
女性社会にとって、男性はかなり重宝されます。たとえば、力仕事です。大きな荷物を運んだり、女性では明らかに大変な作業があると、確実に、呼ばれます。それを率先してやる人はいいかもしれませんが、私の場合は、他の仕事をしているのに、呼ばれるということがあったので、大変でした。
3度目の保育園では、ある女性保育士から目をつけられ、かなり厳しく指導されたことがありました。ほとんどが女性の職場である限り、男性として働くなら、気持ちや態度を小さくして働く必要がある場合もあります。
子どもと遊ぶだけではありません。民間であろうが公立であろうが、税金補助ビジネスのため、とにかく市に提出する監査書類の多さに驚かされます。判子1つ押していないだけで、指摘があります。クラス担当になれば、1日の計画・月ごとの計画・年間の計画を必ず立てないといけません。
また、数々のイベントが毎月あるので、その担当をの割り振りがあり、子どもを寝かしている間も遊んでいられません。毎日のようにミーティングあったので、スケジュール管理の苦労はあります。
集団生活のため、感染症の被害に必ず何度か遭います。たとえば、ノロウィルスやインフルエンザです。こどもからうつると、これがかなり強力です。数日間休むことはあり、それで遊休を消化することもしばしばです。
それに伴って休むことは、シフトが乱れることを意味します。つまり、勤務体系が細かく設定されていますので、一人が休むとフリー保育士が充当して対応したりします。ひどいときには園長自らがクラスに入ることは当たり前でした。
他の保育士に迷惑をかけないように、気を揉んでいるのが、苦労の一つです。
4、保育士として働いたときの嬉しかったこと
初めて働いた保育園の2歳だった子どもが、数年後、ばったり小学校であった時はうれしかったです。子どもはほとんど覚えていませんが、保護者からは大変感謝されました。
リアルに働いている時は、子どもたちの成長を感じた時です。飛べなかった跳び箱を飛べるようになったり、かけっこで練習中は3番だった子が、本番は1番になったときなど、人の成長が感じられた瞬間にうれしさがたくさんありました。
他には、保護者から良い評価をもらったときです。
「先生のおかげでおむつがはずれました」「先生のおかげで食べられるようになりました」
など、保育園で保育してきた内容を褒められた時は、うれしかったです。
5、保育士は茶髪でも平気か?
今は茶髪は大丈夫です。しかし、色の指定はあるかと思います。サービス業であるため、相手が不快に思うような色は園長から指摘があると思います。
保育士に求められるのは見た目です。サービス業には間違いありませんので、徹底的に笑顔作りや言葉使いなど、そういったものを矯正される研修がただありました。
学校生活のように頭髪服装検査などはありませんが、常に身だしなみのチェックは、こっそり主任等はしているはずです。私は常に黒髪のため、茶髪はありませんでした。
他の周りの女性保育士に関しては、明るすぎない髪色でした。紙の色についてはそれぞれ保育園が取り決めたものがあるかとは思いますが、美容院に行って、そのあたりを相談しながら、色を染めたほうが無難かと思います。
6、保育士で高収入を目指すには?
高収入を目指すのなら、保育園を経営するに限ると昔アドバイスをもらいました。
社会福祉法人や株式会社、公立保育所で役職をもらわない限り、手取りで30万円に至ることは難しいです。保育士は、その所属する保育園の保育者数で独自に計算された人件費を年間に支払うようになっています。よって、営業のように売上げに応じて給与が増える仕組みではないため、この世界の高収入とすれば、20万~30万円以上の範囲を相場に考えたほうがいいです。前述したように、役職をもらうこと、そして勤続年数の多い人について、数千から数万円アップします。主任・園長ベースで役職をもらうことが重要です。
7、保育士の独身寮はどんな感じ?
この福利厚生は、非常に大きいです。保育士の少ない手取りで生活するに当たり、確実に圧迫しているのが住んでいるアパートなどの家賃です。中には自宅からという人もいますが、だいたいが高い家賃を払っているため、生活費を圧迫しているのが実情でした。しかし、その福利厚生の中で、独身寮を運営する会社が増えました。
どのような感じかというと、ある程度の出費がかかる程度になります。たとえば、家賃はだいたい3万円が平均相場です。水道、ガス、電気は自己負担の部分になります。
中には、プロバイダ契約を既にしており、格安で使用するところもあります。
寮であるため、セキュリティはしっかりしています。女性の多い職場なので、危険が無いようにその部分は徹底しています。
8、保育士として働ける職場は?
保育士という資格は国家資格であるため、かなり仕事は幅広いです。
代表格としては公立・私立の保育所保育士として働くことです。院内保育士といって、病院で雇われ、入院している子どもの対応にあたることもあります。他には、家庭で何かの事情があって保育が全く出来ない子どもを保育する乳児院や、児童養護施設もあります。
障害者施設には、私も勤務経験がありますが、こちらは保育士が重宝される職場です。
本来資格を有しなくても働けるのが今の障害者施設です
会社に属さないものとしては、保育ママやベビーシッターがあります。
子どもや障害者といわれる社会的弱者を教育と養育の両方で指導し、人間力と専門性を生かせる仕事が、保育士です。
9、保育士の求人なら。転職
保育士の資格を取った後は、実際にその資格を活用することだと思います。では、どういった媒体を使って求人を探せばよいのでしょうか。まず真っ先に考えられるのは、ハローワークです。公共機関のため、信用性があるかと思います。ただ、ブラック企業のように、怪しい企業が乱立しているのも事実です。わざわざ足を運んで、担当の人に連絡をかけてもらう流れが非常に面倒な人にはオススメできません。下記をご覧下さい。
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