佐賀県能古見の民芸品に、昭和初期から作られるようになった縁起物郷土玩具に「のごみ人形」土鈴があります。
昭和20年頃の日本は、戦後の混乱の中で気分も乱れがちで、その荒れすさんでネガティブになった心に潤いを与えリフレッシュできるようにと、元気づけるために作られるようになったのが「のごみ人形」です。
初めは、戦後の食糧不足と飢えから、木の枝を拾ってきて作られていただけのシンプルなものだったそうですが、日本三大稲荷神社に指定されている佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社の開運・厄徐の玩具として制作依頼を受けて、境内で売られるようになったことが、人々に知られるきっかけになったそうです。
さらに全国的に認知度が広まったのは、「のごみ人形」が、切手の図案に採用されたことからだったそうです。
人間国宝として認められている染色家S氏の工房では、熟練の職人さんとともに、12干支の動物中心にデザインされた「のごみ人形」が作られています。
土鈴になっているので、振るたびに素朴で優しい音色が悪魔を追い払い開運のおまじないに良いといわれています。
土鈴の絵付けがシンプルでユニーク、ポップで明るく楽しいデザインで置物としてもとてもかわいらしくて良いです。
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