私が、大学生のときの話です。
大学の友達と女4人で、季節外れのキャンプに行こうということになりました。
9月の下旬で、値段も安いということから近場の淡路島に決まりました。
キャンプ場も閑散としており、キャンプをしに来ている人は私たちだけでした。
女4人、そしてはじめてのキャンプ、バーベキューにわくわくしていました。
自分たちで、初めて火をおこし、テントを張り本格的なキャンプの始まりです。
なかなか火がつかず、悪戦苦闘しましたが、みんなで意地比べをしながら粘り勝ちでなんとか火がつきました。
そして、いつのまにやら夕方になりました。
ひっそりと静まり返ったキャンプ場は、日が暮れ始めると怖さと薄気味悪さがありました。
ちょうど、怖い話をするにはもってこいの場所、ということで、消灯前のきもだめしに始まって、怖い話がはじまりました。
小学校の林間学舎を思い出すような感覚で、みんなでわくわくして夜な夜なおしゃべりに花が咲きました。
季節外れのキャンプ、なかなかいいものです。
シーズン中は、いろいろな人がキャンプを楽しんでおられ、それはそれで楽しい夏の風物詩です。
しかし、季節はずれにするキャンプは、貸切感覚も楽しめてリーズナブルで若いときにしか体験し難い思い出です。