私の母が私がまだ赤ちゃんだった頃にしていた内職の話です。
多分もうこの手のの内職は今は存在しないかも知れませんが・・・。
母は家計を支える為に、外で働きたいと思っていたのですが、私がまだ赤ちゃんで、それも体が弱かったのでとてもじゃないけど外に働きに出るわけにはいきませんでした。
そこで、内職を始めました。
その内職と言うのが「セル画の色塗り」です。
セル画の色塗りの内職なんて、今思うと凄くびっくりですよね。
ただ、ちょっとこの内職は特殊で、内職を実際に始める前に「セル画色塗り講座」を受ける必要がありました。
色塗り講座の受講が全て終わってから、ようやく内職に取り掛かれると言う感じだったらしく、面倒くさがりの母は大変だと言っていました^^;
しかし、私はイラストを描くのが好きでアニメも大好きなので、そんな母の内職が羨ましいと思います。
実際に母が内職で塗ったセル画が残っているので見せて貰いましたが、本当によく綺麗に塗られていました。
中々厳しい物で、色を間違ったり、ムラがあったり、はみ出したりしてしまうとすぐに返品されてやり直しになってしまうとのことです。
内職にしては難易度が高いと思いますが、色塗りを鍛えたい方には凄く勉強になる内職だと思いませんか?
内職の道具は、沢山の種類があるセル画用の絵の具を使って塗っていました。
本当に綺麗な色が出ます。
この塗った物がどんな風に使われたのかはわからないですが、自分が塗った物が使われるのはとても素敵なことですよね(^^)
でもやはり、内職だけあって給料は安かったそうです。
母は実は細かい作業はあまり得意ではなく、「これなら外で働いたほうが良い」とのことで、私がある程度大きくなってからは外で働くようになり、この内職は長続きしなかったそうです(苦笑)。
しかし、無駄にはならなかったと思います。
今はセル画ではなく、アニメは殆どパソコンで作られているので需要はないかも知れませんが、今もこの内職が存在するのであればアニメーターになりたい人にお勧めしたいです!
母は時々「お母さんがアニメの色塗りする内職やってたから●●も絵を描くのが好きになったのかな?」なんてことを言います。
私は母がこの内職をしていた頃はまだ赤ちゃんでしたから、母が実際内職している姿は記憶にありません。
でももしかすると、心の中で記憶に残っているのかも知れないですね(^^)
母の影響かわかりませんが、私は色塗りが大得意になりました。
そしてセル画って本当に素敵な物だったなーと懐かしんでいます。
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