楽しいけど大変でもあったカラオケの思い出があります。大学生になったばかりでいろいろと背伸び‥というか遊び回っていた頃の話です。その頃、一人暮しをしていてすぐ近所によく遊びに行っていた友達がいました。アルバイトデビューもしてバタバタ忙しくしていた私と大学生らしく何事もほどほどにしているヒマ人である彼女。そして、少し天然(と当時言われていた)な私とスキがなくアネゴ肌の彼女。彼女と私は対照的なところが多くて‥もともとがんばりやな彼女は歌いはじめると普段と違ってくる。カラオケボックスでまったりと‥というよりは、きっちりとウエアを来てテニスコートの中に立ってるみたい。いつも大人びていてすました感じなんだけど‥バイト前の腹ごしらえに「メニューにサラダないのかな。」とか考えてる私に対して、なんだか練習メニューを消化しに来たみたいな彼女。私「久保田利伸いいんだよね。歌うのはキツいけど。」彼女「歌ってみればー」私「えっ。難しいよ。歌ってもいいけど声裏返るから。」彼女「二人きりだし。練習練習!」心の中では、あと一時間でカテキョーだとか思ったりしてギリギリまで時間と戦ってました。当然毎回延長になりますますノッてきて彼女が「懐メロ歌えるようになりた〜い。」とか言い出す頃に耐えられなくなって、無理やりお開きにして逃げるようにボックスから出てました。その頃は家も近かったし彼女とはいろいろ楽しく遊んでいたけど、カラオケにいくと‥うーん…という感じでした。ボックスの中は密室でお互いの距離もぐっと近づくから、普段は見えにくいその人の「地」が出てしまうのでしょうか。私にとってはハラハラドキドキさせられる不思議な時間でした。ちなみに、当時もう一人似たような男の子がいて、彼もボックスの中ではシャウトしまくっていました。普段はニコニコしていて温厚だったんですが‥
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