青池保子先生の代表作と言えば、70年代から間を空けつつも、現在も連載が続いている永遠の女性の憧れ、「エロイカより愛をこめて」でしょう。
ストーリーは、怪盗貴族であるエロイカと、NATOのドイツ軍人「万年少佐」の異名をとるクラウスの、すったもんだです。
エロイカは男色家(今時、こんな言い方はしませんよね笑)で、狙うお宝が、何故か常にNATOの軍事機密である物と重なります。
そのため、少佐とお宝の取り合いをすることが多いのですが、なんせエロイカは男色家(笑)。
少佐にあの手この手でセマります。少佐は堅物な軍人なので、エロイカを嫌悪していますが、怪盗であるエロイカを捕まえることはしません。
このびみょ〜な男心を描いた所が、私のこの作品の好きな所です。
また、最近の漫画にありがちな中性的な男性ではなく、骨太の男らしい男性を描いてくれている所も好きです。
微妙なBL風味、男らしい男性ばかりの作品が好きな人には、ぜひ読んで欲しい作品です。
社会情勢や、美術史、芸術品にも詳しくなれますよ。