「どの時間足を見れば勝てますか?」
これはトレードで一番多い質問のひとつです。結論から言うと、“強い参加者”ほど、時間足を単独で見ません。
彼らは役割分担で時間足を使い分けています。
ここで言う“相場の支配者”は、陰謀論的な話ではなく、純粋に「資金量と執行能力が大きい層」です。具体的には、中央銀行、超大型マクロヘッジファンド、巨大アセット運用(年金・保険・巨大運用会社)など。
彼らが何を見ているかを理解すると、デイトレーダーでも勝ちやすい局面だけを選び、負けやすい局面を避けられるようになります。
1. 支配者級の時間足は「週足・日足が核」、執行は「H4/H1」
強い参加者の時間足は、ざっくりこう整理できます。
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週足(W1)・日足(D1):相場の“地形”を決める
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4時間足(H4)・1時間足(H1):仕掛けの“戦術”を決める
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15分足(M15)・5分足(M5):執行の“タイミング”を合わせる
ポイントは、方向(相場観)と、入る場所(執行)を分けていることです。
週足・日足で「上か下か」を決め、H4/H1で「いつ・どこで仕掛けるか」を設計し、M15/M5で注文を通します。
2. なぜ週足・日足が最重要なのか?(デイトレにも直結)
週足・日足が重要視される理由はシンプルです。
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巨大資金は一度に入れない(市場にバレる/滑る)
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分割執行が前提になる(数日〜数週)
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ノイズに振り回されると期待値が下がる
だからこそ、彼らは**日足・週足の大きな節目(高値・安値・レンジ上限下限)**を重視します。
デイトレでも、この節目の上か下かで「下位足の動きの意味」が変わります。
例:
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日足が上昇トレンドのときの下げ → 押し目になりやすい
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日足が下降トレンドのときの上げ → 戻りになりやすい
つまり、デイトレで頻発する「騙し」や「急な反転」も、上位足の地形を知っていれば“予測可能な範囲”に入ってきます。
3. H4/H1が“勝ち筋”を作る:押し目・戻り・定着の判定
日足・週足が地形なら、H4/H1は「戦術マップ」です。
ここで見るべきは、一般的な指標ではなく、次の3つです。
(1)どこが押し目/戻りの本命帯か
H4/H1で、
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直近の強い上昇(or下落)の起点
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いったん止まった価格帯
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反発が速かったゾーン
を確認します。
これが「買いの受け皿」「売りの受け皿」になりやすい。
(2)ブレイクは“抜けたか”より“定着したか”
支配者級は、抜けた瞬間に飛びつくより
**戻っても割らない(サポ転/レジ転)**を重視します。
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上抜けした→戻す→その価格帯が支えになる
→ 本物の継続 -
上抜けした→戻す→その価格帯が抵抗になる
→ 騙し(フェイク)
(3)「流動性が溜まる場所」を避けず、利用する
高値・安値の外側は、損切りやブレイク注文が集まりやすい。
そこに一度刺す動き(流動性回収)が起きたあと、反転/継続が出やすくなります。
デイトレは、この「刺した後」を狙うと勝率が上がります。
4. デイトレーダーが“支配者の時間足”を利益に変える手順
ここからが本題です。
デイトレーダーが、支配者級の時間足構造をどう使うか。結論は手順化です。
Step1:日足で「方向」を決める(5分で終わる)
日足チャートでやることはこれだけ。
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直近の高値・安値を確認
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今が高値更新(上昇地形)か、安値更新(下降地形)か
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今日の戦略は「押し目買い」か「戻り売り」か決める
日足で上昇地形なら、デイトレは基本「押し目ロング」が優位です。
Step2:H4で「押し目の帯」を決める(水平線2〜3本でOK)
H4で、
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直近の反発ゾーン
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直近の起点になった価格帯
を見て、押し目候補を帯で持ちます。
**“点”ではなく“帯”**で見るのがコツです(現物・先物・CFDで多少ブレるため)。
Step3:M15で「確定」を見る(騙し回避の核心)
M5は騙しが多いので、確定はM15がおすすめです。
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サポートを一度割っても、M15で回復して終わるなら「騙し」
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M15で割れたまま終わるなら「深押しへ移行」
この判定で、無駄な損切りが激減します。
Step4:M5で「入る瞬間」を合わせる(スプレッドとヒゲ対策)
M15で方向が決まったら、M5で
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下ヒゲ→陽線
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直近高値の更新
などを確認して入ります。
M15で方向、M5でタイミング。
これが最も再現性が高い組み立てです。
5. “勝ちやすい形”だけを狙う:王道の2パターン
デイトレは、全部を取ろうとすると負けます。
勝ち筋はだいたい2種類に絞れます。
パターンA:押し目の「回復」を買う(騙し耐性が高い)
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サポート付近まで下げる
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いったん割る(流動性回収)
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すぐ回復して定着
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そこから上を試す
この形は、支配者級の買いが入りやすく、デイトレでも伸びやすい。
パターンB:ブレイク後の「定着」を買う(順張りの王道)
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明確な高値を抜く
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戻っても割らない(サポ転)
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そこから再上昇
「抜けた瞬間」ではなく「戻って守られた瞬間」を狙うのがコツです。
6. 失敗しやすいポイント:上位足の“地形”に逆らう
負けが増えるパターンはシンプルです。
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日足が上昇地形なのに、M15の上ヒゲだけ見てショートを連打
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日足が下降地形なのに、M15の反発だけ見てロングを連打
上位足の地形に逆らうと、短期は「焼かれやすい」。
逆に地形に沿うと、短期の揺さぶりが“押し目”になって味方になります。
まとめ:相場の支配者の時間足を、デイトレの武器にする
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W1/D1:地形(方向と節目)
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H4/H1:戦術(押し目帯・定着の判定)
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M15:確定(騙しを避ける)
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M5:執行(入る瞬間)
デイトレーダーが勝つには、「速さ」よりも「構造」が大事です。
上位足の地形に沿って、下位足の流動性回収・定着を使う。
これだけで、同じトレードでも勝率と期待値が大きく変わります。









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