「バランスの良い食事を食べた方が良い」とよく耳にしますが、実際バランスの良い食事って何をどれだけ食べれば、バランスのとれた食事になるのか分かりませんよね?
私は、栄養士の資格を持っています。人間が1日に必要な栄養素の量はグラムで示されていますが、栄養士である私も、いちいち計って食べることはしていません。その代わりに、「手ばかり」という方法や「品数」で考える方法があります。どちらもだいたいの量を見るという方法です。
私は、品数でバランスを考える方法をご紹介したいと思います。
【食事をする理由】
まず、食事の大切さを知ることで食事のバランスの大切さを知りましょう。考え方が変わると思います。
私たちが食事をするのは、『生きるため』です。成長する、体温を保つ、動くためのエネルギーを得る、身体の調子を整えるために、私たちは食事を必要としています。
1日3食食べるのも、1食で1日に必要な栄養素を摂取するのが難しいので、3回に分けて摂取するのです。おやつも必要な食事なので、実は大切なんです。
【食事バランスガイド】
水分、運動、食事、菓子・嗜好飲料の、1日の理想をイラストにして表したのが、この食事バランスガイドです。
食事バランスガイドに沿って、バランスの良い食事をご紹介します。
(主食)
まずは、主食です。食事バランスガイドでは、1日にご飯中盛り4杯程度が理想とされています。丼ではなく、茶碗で八分目まで盛ったくらいですね。3食で3杯と考えると、1杯分おかわりできるなら思ったより量が必要ということですね。
しかし、主食は、炭水化物に分類されますから、とりすぎも注意したいですね。
パンやめん類よりはご飯の方が、糖質の吸収が緩やかなので肥満になりにくいとされています。
主食の役割として、身体を動かすエネルギーになります。
朝ご飯はしっかり食べましょう。朝食でご飯を食べないと、脳が起きませんし、体温も上がりません。思春期前の子供が朝食を抜いていると、思春期に入っての反抗期がひどくなるというのも授業で習ったことがあります。
(副菜)
副菜は、野菜、きのこ、いも類、海藻のことで、1日に5皿程度の摂取が理想とされています。一汁三菜の食事をすると、これが満たされます。一汁三菜とは、汁物1品、主菜1品、副菜2品のことです。小鉢に中盛りくらいで大丈夫だと思います。1食に2品ずつ食べましょう。
副菜には、身体の調子を整える働きがあります。ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含んでいます。ビタミンを摂ることで、肌の調子などを整え、ミネラルで体に悪い栄養素の分解を助け、食物繊維で腸の働きを助けるなどの働きがあります。
(主菜)
主菜は、肉、魚、卵、大豆食品のことです。1日に3皿程度の摂取が理想です。1食に1品食べましょう。肉は販売されているカットされたロース肉1枚、魚も鮭などカットされたものを1枚、卵は1個、豆腐は2分の1カットで大丈夫です。
これらのタンパク質は、身体をつくる働きがあります。髪や爪、臓器、血液、筋肉、皮膚など、私たちの身体のほとんどがたんぱく質からできています。
(乳製品)
乳製品は、1日に牛乳瓶1本程度が理想とされています。200グラムくらいです。コップ一杯くらいですね。
乳製品は、不足しがちなカルシウムを多く含んでいます。骨粗鬆症の予防などに効果的です。
(くだもの)
くだものは1日にみかん2個程度が理想とされています。大きめのリンゴなら2分の1、イチゴなら10粒程度ですかね。
くだものには、ビタミンなどが多く含まれています。しかし、摂りすぎはいけません。果糖が含まれています。果糖は、吸収が早いので肥満の原因になります。気を付けましょう。
【まとめ】
参考になりましたか?
バランスの良い食事を摂る大切さと品数の目安をご紹介しました。
一汁三菜で食事をすると自然とバランスの良い食事を摂ることができます。3食のうちどれか1食に牛乳コップ一杯、おやつにくだものを食べるなどプラスして取り入れると理想の食事に近づくと思います。
また、バランスの良い食事をする一番のポイントは様々な食品を食べることです。食品によって栄養成分が違うので、様々な食品を食べることで様々な栄養成分を摂取することができます。
バランスの良い食事で、健康的な身体を手に入れましょう。
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