
完全栄養食と呼ばれるほど栄養価の高い、玄米。
玄米を食べるだけで、健康を維持するために必要な栄養のほとんどを補うことができるとして話題となっていますね。
そんな栄養豊富な玄米ですから、ぜひ赤ちゃんにも食べさせたい!と思う人もいることでしょう。
離乳食が始まった頃の赤ちゃんに、玄米は食べさせてもいいのでしょうか。
玄米は何歳頃から食べられるのか、その理由も合わせて紹介していきます。
離乳期の赤ちゃんに玄米はNG!
結論から言いますと、離乳期の赤ちゃんに玄米を食べさせるのはやめましょう。
離乳初期(5~6ヶ月)、離乳中期(7~8ヶ月)、離乳後期(9~11ヶ月)、完了期(12ヶ月~)、すべての時期において玄米はNG。
なぜ玄米は栄養豊富なのに、赤ちゃんに食べさせてはいけないのでしょうか。
その理由は、主に2つあります。
1、アレルギーになるリスク
2、胃に負担がかかる
ひとつずつ見ていきましょう。
1つ目は、赤ちゃんの頃から玄米を食べさせることで、アレルギーが出るリスクが高まってしまうということ。
玄米は、食物繊維、ビタミン、ミネラル、カリウム、タンパク質など全体的に見て栄養が豊富です。
白米と比べても、その栄養価の高さは明らかでしょう。
しかし、小麦アレルギーがあるように、実はお米アレルギーというのもあるのです。
玄米は白米よりも若干ですがタンパク質が多く、白米よりもアレルギーを招くリスクが高いといえます。
アレルギーの原因となるアレルゲンは、タンパク質ですからね。
赤ちゃんの頃に玄米を食べさせることで、お米アレルギーを発症してしまうかもしれません。
そして2つ目は、玄米は消化が悪く赤ちゃんの未発達な胃腸に負担をかけてしまうかもしれない、ということ。
玄米は栄養豊富な食べ物ではありますが、糠や胚芽などがついている分白米よりも固く、消化が悪いです。
赤ちゃんの胃腸には多大なる負担となってしまうことでしょう。
消化不良を起こすと、便秘や下痢になることもありますし、赤ちゃんの健康のためにも良いこととは言えません。
玄米を主食にしている家庭では「赤ちゃんにも玄米を食べさせたい」と思うかもしれませんが、赤ちゃんには白米で作った離乳食を食べさせてあげてくださいね。
玄米は何歳から食べさせていいのか?
では、玄米は何歳くらいになれば食べさせてもいいのでしょうか。
だいたいの目安ですが、1歳半~2歳頃になれば、食べさせても問題ないと言われています。
ただし、初めから玄米100%のごはんを食べさせるのではなく、白米に混ぜて少しずつ玄米に慣れさせていくことがおすすめ。
最初から玄米にすると、味の変化に赤ちゃんが驚いてしまうかもしれません。
初めて玄米を食べる赤ちゃん(子供)におすすめな、玄米クリームというものもあります。
玄米クリームは、言わば玄米をすりつぶしたもの。
離乳食で与えるような10倍粥をすりつぶして、滑らかにした感じのものです。
「玄米クリーム」として売られてもいますので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
まとめ
玄米と赤ちゃんについて、お話ししました。
玄米は健康のためにもぜひ取り入れたい食品のひとつですが、赤ちゃんに食べさせるのはNG。
食べさせたい気持ちをグッとこらえ、もう少し大きくなるまで待ちましょう。
白米よりも固さのある玄米は、赤ちゃんにとっては食べにくい食品と言えるのです。
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