玄米が美容や健康にいいことは、ここ数年で世間にもかなり広まりました。
白米よりも栄養価がとても高いこともあり、家庭でも玄米を取り入れたいと思っている人も多いはず。
しかし、白米を炊くときと同じようにお米を洗って炊飯器のスイッチを押すと、十中八九おいしく炊けません。
固くて芯が残り、ボソボソとした食感の玄米になってしまうことでしょう。
玄米をやわらかくおいしく炊くためには、どうしたら良いのでしょうか。
そのためのポイントは、実は玄米の洗い方にありました。
玄米の洗い方の手順
ではまず、玄米の洗い方の手順からお話ししましょう。
玄米は精米する前の白米なので、糠や籾などが残っています。
また、チリやホコリなどが付着している場合も。
まずはボウルに水をいれて軽くかき混ぜ、浮いてきたチリやホコリを取り除きましょう。
2~3回くらい繰り返し、汚れが浮いてこなくなるまで繰り返します。
そして、ここからがポイント。
白米の場合は、糠を吸わないように手早く洗うのがポイントですが、玄米はしっかり洗います。
手で玄米をすくい、こすり合わせるようにして洗いましょう。
この洗い方を、「おがみ洗い」といいます。
このおがみ洗いをきちんとしているかどうかで、玄米の炊き上がりは見違えるほどに変わってくるんですよ。
なぜかというと、おがみ洗いをすることで玄米の表面に傷がつき、玄米が水を吸いやすくなるため。
玄米は糠がついたままなので、白米よりもものすごく水を吸いにくいのです。
そのため表面に傷をつけておかないと水を吸わず、固い玄米ご飯になってしまいます。
「玄米ご飯が固い、まずい」と感じている人は、おがみ洗いが足りないのかもしれません。
念入りにおがみ洗いをして、玄米の表面に傷をつけておきましょう。
おがみ洗い以外で玄米の表面に傷をつける洗い方は?
玄米の洗い方としてはおがみ洗いが一般的ですが、毎回おがみ洗いをするのは面倒くさい!と感じている人もいるでしょう。
おがみ洗いと同じように、玄米の表面に傷をつけられる洗い方は何かあるのでしょうか。
たとえばアルミのザルなどを使い、ザルに擦り付けるように洗うのもOK。
おがみ洗いとどちらが楽かは個人差があるでしょうから、どちらも試してみてはいかがでしょうか。
ただし、やみくもに力を入れればいいというわけではありません。
あまりにも強く洗いすぎると、玄米の胚芽が取れてしまうことも。
これではせっかくの玄米の栄養を無駄にしてしまいますから、力加減には気を付けなくてはなりませんね。
おがみ洗いの方が、胚芽を取り除いてしまうリスクは少ないかな?と思います。
洗い方は違っていても、玄米を洗う目的は「表面に傷をつける」こと。
このことを覚えておけば、どんな洗い方をしても玄米をおいしく炊くことができるでしょう。
まとめ
玄米の洗い方や、洗い方のポイントについて紹介しました。
玄米をしっかりと洗えるかどうかが、玄米をおいしく炊くための鍵と言っても過言ではありません。
玄米が水を吸いやすくなるよう意識して、玄米を洗ってみてくださいね。
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