・そもそもなぜ玄米を乾煎りするのか
玄米の炊き方はいくつかあるのですが、その中で炊く前に乾煎りをする方法があります。
乾煎りしなくても美味しく炊ける方法がありますので、必ずしなければいけない工程ではありません。
そこで疑問となるのが、玄米を乾煎りする必要性があるのかどうかです。
そもそもなぜ乾煎りをするのかですが、それは、毒素を抑えて柔らかくするためです。
玄米にはアブシジン酸という発芽制御因子が含まれています。
このアブシジン酸は体に悪影響を与えてしまうと言われていて、少量なら問題ないけれども摂取し続けることは良くありません。
玄米を水につけると不活化するのですが、死活化ができないので、また働きだしてしまう可能性があります。
乾煎りすると死活化ができるようになるため、毒素を減らすことができます。
さらに、乾煎りすると糠の部分が柔らかくなり、炊くことで白米部分が殻を破り出てくるようになります。
白米が出ることにより、今までよりも消化しやすくなりますし、糠の部分も柔らかくなるため消化吸収が今まで以上にできるため、乾煎りをしています。
・玄米の乾煎りはお好みで行うのが一番
玄米を乾煎りすることによりメリットが得られるのですが、しかし、必ずしてほしい工程とはなりません。
乾煎りすることで、毒素を減らし糠部分を柔らかくできるメリットが得られるけれども、新しいデメリットも生まれてしまいます。
新しいデメリットとなるのが、パサパサしてしまうことです。
乾煎りすると、含まれている水分を失ってしまうため、水分不足のお米となります。
炊く時に水分を吸収するのですが、しかし、元々持っている水分がないため、炊いても水分不足となり、その結果パサパサ間がでます。
パサパサ間があっても大丈夫の人は乾煎りしても抵抗なく食べられますが、嫌と感じてしまう人にとって食べられないご飯となります。
毒素を減らすことは大事だけれども、それよりも食べられなくなってしまうのでは、毒素を減らす意味がなくなります。
その人によって乾煎りの良し悪しが大きく影響してしまいますので、自分のお好みでするのかどうかを決めることがおすすめです。
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