玄米の中に何かうごめく黒い虫を見つけたら、それは穀象虫(コクゾウムシ)と呼ばれる虫です。大きささ2.1~3.5ミリ、象のように長い針のような口を持っています。
コクゾウムシは、稲の時にすでに卵を産み付けて玄米に住み着いています。米粒の中に卵を産み付けてしまうため、籾摺りなどをしても取り除く事はできません。また、米を保存する倉庫などで侵入する場合もあります。卵が孵化してコクゾウムシになり、針のような口で米粒に穴を開け、米を食べています。そのため、まだ開封していない玄米の中にコクゾウムシがいる事もあります。
コクゾウムシは寒さに弱く、15度以下だと成長が止まり繁殖できません。しかし20度を超えると活発に動くため、春~秋にかけて繁殖する可能性は高いです。この時期に玄米を大量購入し、常温で置いておくとコクゾウムシが繁殖してる可能性があります。
コクゾウムシの繁殖を食い止めるためには、ペットボトルに玄米を保管する事です。ペットボトルは密閉すると虫の侵入を防いでくれるからです。そして、15度以下になる冷蔵庫に入れておけば万全です。または、唐辛子や虫予防グッズを米の中に入れておくのが良いですよ。
虫は米の糠を好むため、虫が繁殖しやすいのは白米よりも玄米です。コクゾウムシを発見したら、屋外で新聞紙を広げ、米を天日干しすると虫は逃げていきます。(黒い虫が途端に逃げるのは閲覧注意レベルの光景です。)コクゾウムシは食べても害はありませんが、虫を食べるショックは大きいですよね。そのため、なるべくコクゾウムシが繁殖しない環境で玄米を保管する事が重要です。
また、どんな米でも常温保存だと5ヶ月すれば虫は繁殖すると言われます。そのため、食べ切れる量を少量ずつ購入するのが虫予防となります。
虫が住み着くのは、そのお米に残留農薬が少なくて安全だからです。だからといって虫を見過ごす訳にもいかないため、虫が繁殖しない、侵入しないように気を付けましょう。
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