佐賀県佐賀市のスイーツに、ほのかにゆりの香りがする古湯名物の「ゆり菓子」があります。
「ゆり菓子」は、その名の通り原材料に山百合の根が使われています。
山百合の根にくず粉と砂糖が混ぜられ、オーブンで焼き上げただけのシンプルで素朴な味は落雁に似た味がします。
食感としては、とろみがあってソフトな喉越しが特徴です。
ゆり根と言えば、お正月に食べる茶わん蒸しを思い出します。
ゆり根のほのかな甘みが美味しくて、いくらでも食べれますが。けっこう値段が高いので茶わん蒸しの中には少な目に入っていたように思います。
ゆり根は、どんな種類のユリの花の根でも食用に適するとは限らず、ゆりの花の種類によっては、苦くて食べれないものもあります。
京料理や日本の懐石料理に良く使われているようですが、食用に使われているだけでなく、漢方薬にも使われています。
ゆり根は、栄養豊富で滋養強壮に良く高血圧予防、整腸作用もあり、鉄分も多く含まれているので妊娠中や貧血気味の女性に良いそうです。
「ゆり菓子」は、和菓子や落雁タイプになっているもの、おはぎなどお餅タイプのもの、最中、ゆりせんべいもあり、ケーキやワッフルなど洋菓子もあります。
シェイク、ヨーグルト、プリン、ババロア、フルーツパフェなど飲み物やデザートづくりにも応用されています。
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