商売にも店舗営業、インターネット販売、訪問販売など様々な形態がある。
共通する点は、第一にそれらが有限の資源の取り合いであることである。
流通する貨幣、国土に存在し得る店舗数、検索で上位に表示されるサイト数、すべて有限である。
また人口も有限である。ひとりの社長、店長、セールスマンが世に立つために必要な消費者数から逆算すれば、法律上は営業は自由であっても事実上は定員が厳然とあるといえる。
第二に。いかなる商売もそれが存続するか否かの決定権は顧客にある。
農林水産業は生物・環境が相手、工業では物理・化学の法則が相手だが。商売は人間の心理、顧客の気分が対象なので理詰めで何とかなるものでもない。
ではどうするのか。
先の話と矛盾するようだが、まずは既成の経済学、心理学、経営学などを一通り学ぶことが商売で立とうとする人々の基礎知識となる。
また迂遠なようでも哲学、歴史、宗教、文芸など広い教養があって始めて同業者よりも高い視点から策を立て、また顧客の心理を動かすことができるのではないだろうか。
読書を勧めるためのこじつけのように思えるかも知れない。
しかしながら不況の現代日本で商売の戦術・実施レベルでの功に逸っても成功する確率は低い以上、商売には単純な算術を越えた力量が必要となる。
同業者も顧客も人である。読書により人の上に立つ人格を得れば道は開け得るのではないか。
文:Mさん
今一番お勧めの本は海外の良書で翻訳されていて通常の書店では手に入らない本
『現代広告の心理技術101』です。
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