私は以前心の病になり人生のどん底にいました。常に孤独を感じ、日々が辛く苦しくただ時間が過ぎるのを待っていました。そんな時に出会ったのが彼です。
その人は姉の友人で心の病気にも理解があるという事で、私の話し相手になればと姉が連れてきてくれたのです。しかし最初私はその人と話をすることもできませんでした。恐怖心はありませんでしたが、どうすれば良いのかわからないという感じでした。彼は自分の話や楽しい話をしてくれるだけで、私と無理に話をしようとせず、また聞こうともしません。それは当時の私にとって本当にありがたいことでした。そして彼は姉がいない時でも私の所に来て話をしてくれていました。しばらくすると私も慣れてきて彼と話をするようになりました。また少しずつですが自分から話をするようになったのです。
その頃から彼は私を連れだしてくれるようになり、一緒にできかけることも多くなりました。心の病になってから外出することがほとんどなくなっていた私には良い刺激になったように思います。彼が連れてってくれる場所はどこも楽しく、当時の私にとってそれは貴重な感情でした。徐々に孤独を感じることも減っていき、私の心にも変化が起き始めました。
そんなある時私は勇気を出して彼に自分の過去などを話し、聞いてもらいました。そのことを家族以外に話したことがなかったのでとても怖くなっていたのです。しかし彼はただ静かに聞いてくれていました。そして私が話し終わると「辛かったね。苦しかったね。」とだけ言って抱きしめてくれたのです。その時私は家族以外に初めて受け入れてくれた、と思いました。その瞬間私は恋に落ちてしまいました。
私が人生のどん底にいて辛く苦しい時に、彼はずっとそばにいてくれました。またいろいろなところに連れ出し、私に楽しいという感情を思い出させてくれました。そして私の話を聞き、受け入れてくれたのです。今まで私は自分のことで親身になってくれる人もいませんでした。そのため彼が自分にとって特別な存在になるのは当然だったのです。彼は私にとって、私を救ってくれたヒーローのような存在だとも思います。
私は彼のおかげで心の病を克服させることができました。後から彼になぜあそこまでしてくれたのか聞くと、「当時の私は弱弱しく今にも消えそうで放っておけなかった。」と言っていました。また「会う度に明るく元気になっていくのを見て、自分も嬉しかったし元気貰ってたよ。」とも言ってくれたのです。それを聞き私は更に彼に夢中になったことは言うまでもありません。
その後も彼は変わらずずっと私のそばにいて、私を支えてくれました。また私にとって彼はとても特別の存在です。それは時間が経った今でも変わりません。ただ一つ変わったことがあるとすれば、私と彼がお互いを特別な存在と思いお付き合いしていることだけです。私を救ってくれた彼を、今度は私が支え恩返ししていこうと思います。

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