睡眠中という無意識の時間帯に起こる「いびき」。
いろいろな対策があるなかでも、手っ取り早く改善が見込めるアイテムが「枕」です。
今回は、いびきの改善に期待ができる枕についてお話していきましょう。
☆枕を選ぶポイントは「高さ」と「素材」にある
人それぞれ寝やすい枕というものがあります。
高い枕が好みの人もいれば、低い枕が好みという人、なかには枕がないほうが良いという人もいるかもしれません。
そんな人それぞれに好みが分かれる枕ですが、本当に今使っている枕が自身に合っているのでしょうか。
もし慢性的にいびきをかいているという人は、使っている枕が本当は合っていないのかもしれません。
本当に合っている枕を選ぶポイントは「高さ」と「素材」にあるのです。
☆高い枕・低い枕、どちらでもいびきをかく可能性はある
一般的に、高い枕を使うといびきをかきやすくなるといわれています。
その背景には、高い枕を使うと首が折れ曲がって気道が狭くなることにあります。
いびきをかくもっとも大きな要因は、気道が狭くなることです。
では、低い枕を使えばいびきは改善されるのでしょうか。
実は、一概にそうとは言いきれないのです。
低い枕を使うと、舌の根元が気道に落ちやすくなり、結果として気道を狭くしてしまいます。
いびきをかく原因は人それぞれに異なり、その原因によって枕の高さを変えるのが理想です。
例えば、肥満体型でノドに脂肪が付いていることが原因のいびきは高い枕は不適切、鼻詰まりが原因で口呼吸になっていることでいびきをかいているなら高い枕でも問題はないのです。
このように、いびきの原因に合わせて適切な枕の高さは変わってきます。
☆適切な枕の高さを見極めるにはどうする?
いびきの原因によって適切な枕の高さが変わるとしても、その原因がどこにあるのか、なかなか探し当てるのは難しい場合もあることでしょう。
鼻詰まりなどは自覚症状がはっきりしやすいですが、ノドに脂肪が付いているかいないかは、肥満体型ということだけでは判断がつけられません。
そこで、適切な枕の高さを見極める簡単な方法を紹介しましょう。
それは、普段使っている枕の下にバスタオルを折りたたんで置くだけです。
バスタオルを折りたたむ回数を変えることで、自然と枕の高さを変えることができます。
そうして数日間、いろいろな高さを試してみましょう。
就寝中にいびきをかいているかどうかは、ボイスレコーダーなどで録音して確認し、日々の変化を調べてみるのです。
そうすることで、どの高さが1番いびきをかいていないのか確かめることができます。
☆枕の素材も重要視しよう
枕の高さを見極めたら、枕の素材に注目してみましょう。
枕の高さと同様に、固めの枕を好む人もいれば柔らかい枕を好む人もいます。
しかし、おすすめなのは枕の形が変わらない程度の固さです。
枕の形が変わってしまうということは、適切な高さの枕を選べたとしても、寝返りを打つたびに高さが変わってしまうということでもあるのです。
おすすめの素材は、昔ながらのそばがらを使ったものやプラスチックチップを使っているものです。
枕の高さと合わせて、このような素材のものを選びましょう。
☆枕の高さと素材に注目して適切なチョイスを
ここまで、いびきを改善するための枕の選び方を紹介してきました。
いびきを根本的に改善するにはどうしても時間がかかるものですが、毎日使う枕を変えるという方法は手軽にできるいびき改善法といえます。
ぜひ適切な枕を選んで、質の良い睡眠をとれるようにしていきましょう。