難病のお嬢さんの笑顔から。マジックをする時の森係長

同じ職場の係長は、Mr.モリックと呼ばれています。一見ぱっとしないこの森係長ですが、部の忘年会や部下の結婚式では大活躍。素敵なマジックを披露してくれるのです。

地味で物静かな彼が何で又マジックと皆思うのですが、ちゃんと理由がありました。彼の下のお嬢さんが難病で小児病棟に入院していた時に、あまりにいつも悲しそうな顔をしているので、なんとか笑顔を取り戻したいと思い、見よう見まねでハンカチを使い、なんちゃってマジックをして見せたら、お嬢さんが大喜びをしてくれたそうです。

毎回簡単なものを見せていたら、同室の子供達も楽しみにしてくれるようになり、引くに引けず、とうとうカルチャースクールに通い始めたとか。残念なことに、お嬢さんは亡くなってしまいましたが、彼はそれから難病の子供達の喜ぶ顔が忘れられず、マジック修行に励み腕をあげ、今では休日にボランティアで病院や老人ホームの慰問をしているそうです。

マジックをする時の森係長はいつもの彼ではありません。メガネもオレンジ色に変え、Mr.モリックに変身します。軽妙にマジックを繰り出しながら、大喜びをする観客の向こうに、最愛のお嬢さんの笑顔を見ているのかもしれませんね。

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