自信と驕りの違いについて

本日は自信と驕りの違いについてお話しをさせていただきます。この2つは近い意味を持つ場合もありますが理解を間違えると人生形成が間違えてしまうことにもなり兼ねませんのでちゃんと理解をしていただくことをお勧め致します。
先ず最初に自信についてですが、これは自分自身が持つ能力や価値をきちんと理解をして信じる事になります。また自分自身の能力や価値から表現される言動や主義を疑わない事になります。ですのでスポーツや勉強に関して言えば自信を持つ事によって心の中の不安を取り除き、全うにその物ごとに取り組める環境になることにもなります。
また驕りとは自信の上にある物なのですが、決して良い意味合いで使われる言葉ではありません。例えば人が何かのスポーツで良い結果を出した時、その結果を出すまでに行ってきた努力や苦労が生んだ物が自信になります。また自信を持てばその後も成功を重ねて行く事ができるはずです。しかし自信を付けて成功を重ねて行くうちに過去に自分が頑張ってきた苦労があってこその気持ちが強くなり、周りからの助言を聞かなくなります。そしていつかスランプに陥って思う様な結果が出せない様になります。これこそが驕りがもたらした結果となるのです。
ですので自信がない方からすると、先ずは自信を付けないと何事にも立ち向かっては行けないのですが、その場合には自分の実力に傲慢にならない様に努力をして行けば決して奢ると言う事はなくなります。では驕らない様に自信を付けるにはどの様にしたら良いかと言う事ですがこれには幾つかのポイントがあります。先ずは皆さまが自信をつけることができるのは決して自分一人でできた事ではありません。必ず周りに貴方のサポートをしてくれた方がいますので、感謝の気持ちを忘れない事です。もし感謝の気持ちを忘れてしまったとすると、周りの意見も聞かない様になりますし、なんでも自分が一番なのだと勘違いをしてしまいます。そしてもう一つのポイントは冒頭にも記載致しましたが、自分自身の持つ能力をきちんと理解する事です。例えばスポーツで自分より強いと思われる相手と試合をする場合に「自分が一番だから大丈夫だろう」と言う奢った気持ちで試合をすると、気持ちだけが先行してしまい作戦不足で負けてしまいます。でも自分の能力を奢らずに分析をしているのであればきちんと自分の強みを総合的に見ると強い相手の弱みに対してどうやって対抗してゆけば良いのかと言う事を戦略的に考えて試合に臨みますので、ただ驕りで試合に臨むよりは勝利する確率も上がるのです。
この様に自信と驕りの違いは皆さまのマインドセット自体を変えてしまいますので、後々に現れる結果が全く変わって来てしまうのです。大切な事は謙虚な気持ちで周りへの感謝を忘れずに日々の練習や努力に取り組めば本当の意味での自信を付ける事ができますので、一日の中で3分程度でも良いですので己を振り返る時間を作り、驕っていないかを確認してみましょう。