「あの人自信がありそうだな」と思ったことや、
「あの人自信がなさそうだな」と思ったことはありませんか？
様々な要因が組み合わさって、その人の印象は決定づけられますが、
その中でも「普段の言葉使い」は非常に大きな割合を占めています。
言い回しによって、自分の周りに与える印象が決定してしまうのです。
しかし、実は周りへの印象だけではなく、
自分の性格そのものも「言い回し」によって決定して
しまうことはご存知でしたか？
言葉には、目に見えないとても大きなパワーが秘められています。
今回は自信がつく「言い回しの法則」について説明していきます。
まずそもそも、言い回しによって本当に自分の性格は
決定してしまうのでしょうか？
「言霊」などという考え方がありますが、
そんな神秘的なものでもなく、科学的な根拠は存在します。
1960年代に社会学者のハワード・ベッカーという方が
「ラベリング効果」という理論を提唱しました。
この理論は、
「ある人物の特性は周囲から貼られる特定のレッテル
から決められる。レッテルが貼られると、その人物は
貼られたレッテルのイメージ通りの行動パターンと
アイデンティティを形成してしまう。」
というものです。
つまり自信のなさそうな言い回しを多用していたら、
周囲から「自信が無いヤツ」というレッテルを貼られてしまい、
本当に「自信が無いヤツ」になってしまう、ということです。
反対に自信がありそうな言い回しを多用していたら、
周囲から「自信があるヤツ」というレッテルを貼られ、
たとえ自信が無い人でも、本当に自信がある人になってしまう、
ということです。
周囲からの評価は性格に大きく影響しているということが言えますね。
では自信のある性格になる為に、具体的にどうすれば
いいのでしょうか？
まず良い言い回しと悪い言い回しについて理解して
おかなければなりません。
良い言い回しとは、
前向きな言葉使い、肯定的な表現を意味します。
「だから」「ということはつまり」といった
直前の言葉を肯定することが前提となっているものが
良い言い回しと言えるでしょう。
悪い言い回しとは、
後ろ向きな言葉使い、否定的な表現を意味します。
「でも」「しかし」「だけど」などです。
想像してみてください。あなたは、上で挙げた肯定的な言葉を多用
する人物と、否定的な言葉を多用する人物の二人と会話をしたら
どちらの方が自信があるな、と感じますか？
悪い言い回しの方は反論や言い訳が多いような印象を与えませんか？
どんな言い回しがどういう風に相手に印象を与えるのかは、
ご理解頂けたと思います。
悪い言い回しはなるべく使う頻度を少なくしましょう。
「でも」「しかし」「だけど」といった言葉の後ろには
反論の言葉が続きます。そして、人は反論されると、
どうしてもそれにまた反論したくなってしまいます。
なので、自信がなさそうに見える、といったデメリット
以外にも悪い言い回しには、論理的に正しいことを言っても
聞き入れてもらえにくい、といったデメリットも存在します。
よほどのことがあれば別ですが、反論するときにも、
まず肯定的な言葉、つまり良い言い回しを使って相手の
意見を肯定して、そのあと自分の意見を言うなり
「こうすればもっと良くなる」と言って修正を加える
などすれば自分の意見が通りやすくなります。
ちょっとした言葉使いの差で信用の差が生まれるのです。
普段の言い回しによって周りからの評価、そして自分の性格が
決まってしまいます。
そして、それは自分ではなかなか気づけませんし、
誰も指摘してはくれません。
なので自分の今までの生活を振り返ってみて、
悪い言い回しがなかったか？良い言い回しに変えられなかったか？
を考えてみてください。
そうすれば今まで解決できなかった問題も
驚くほど素早く、簡単に解決できるかもしれません。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
ありがとうございました。
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