自分に自信を持つ事は素晴らしい事だと思いますが、自信がありすぎるあまり人生において、大きな失敗を招いてしまう場合があります。まず、自信があり過ぎる人は人生で大きな挫折をした事が無く、割と何もかもが自分の思い通りになってきた方が多いと言われています。なぜそんなに自分に自信が持てるのか?その理由として考えられるのは、親からあまり怒られた経験が無く褒められて育ってきた、多少わがままな発言をしても周りが合わせてくれた、チヤホヤされて育った、高学歴で挫折を知らない、金銭的に余裕のある家庭で甘やかされて育ってきた、学生時代にずっとモテてきた等、様々な要因が挙げられます。
しかし、社会に放り出された瞬間から、上司部下と言うしっかりとした上下関係が発生し、お客様の前では理不尽な事でも頭を下げなければならない場面が出てきます。そんな時には、社会に順応しながら仕事と割り切り、上司の言う事を聞いたりお客様の前では低姿勢を心がける様に教えられます。ところが、自分に自信があり過ぎると、例え仕事であっても低姿勢になる事を拒んだり、上司に上から目線で意見したりと、生意気な態度を取ってしまう方も実際にいるのです。自分に自信がありすぎると、常に自分が一番で無ければ気が済まない為、プライドが邪魔して素直に人の話を聞き入れる事ができないのが原因と考えられます。
社会に順応するには、ある程度合わせておけば事が丸く収まると言った場面が常にありますが、自分に自信がありすぎると合わせる事はせず、上司であろうと説き伏せようと説得にかかってしまう場合があるのです。本人は自分の考えに絶対的な自信を持っていますので、空気を読んで自分を曲げる事ができないのです。しかし、理解のある上司で無ければ生意気な奴とレッテルを貼られてしまいます。そのうち周りからどんどん孤立してしまう事も…。それが友人関係でしたら「あいつはプライドが高いから仕方ない」と理解して貰えるかもしれませんが、会社の仲間となれば「この人といると立場が悪くなりそう」と敬遠されてしまう危険性があるでしょう。
自分に自信がありすぎるあまり、傍若無人に振る舞った結果、孤立して会社を辞めてしまったり、良い大学を卒業して大手の会社に就職できても、人間関係を上手く構築できなければ、人生において大きな挫折を味わう事になってしまいます。自信を持つ事はリーダーシップにも繋がりますし、自分の意見をしっかり持っている人と好印象を与える事も多くありますので、決して全ての人が自信がありすぎて失敗する訳ではありませんが、折角持っている自信の使い方を誤ってしまうと、逆に作用してしまう可能性が高いので気を付けましょう。もし自分に自信がありすぎると自覚のある方や、自分の発言で周りの人間と馴染め無くなってしまった方は、今一度社会においての自分の立場を認識し、これまでの発言や行動を見直してみてはいかがでしょうか?
他者に迷惑をかけない自信なら、ありすぎることは素晴らしいと思います。本当の意味での自己信頼ならば。