絵本は単純明快で少ないページ、文字は少なめと情報量こそ少ないのですが、子供の脳を刺激させるストーリーと絵で子供の自信を付ける本です。そこで、子供だけでなく大人も自信が付く絵本を紹介します。
『こんとあき 林明子さん作 福音館書店』
あらすじ:
こんは、あきのおばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみです。あきが産まれる前に作られ、あきと共にずっと過ごしていました。そんなこんは、月日と共にボロボロになり、あきと共におばあちゃんの家に電車に乗って向かいます。途中で犬に連れ去られたりなどの試練はありますが、無事にあきと共におばあちゃんの家に到着してこんを縫い直してもらいました。
自信が付くポイント:
物語だと、こんはしゃべって動くぬいぐるみです。おばあちゃんの家に行くまでの間、こんはあきを引っ張って行動します。しかし、あきは途中からこんを引っ張って行くようになり、無事におばあちゃんの家に辿り着きます。道中で小さな子供が成長して行くのが子供の自信になり、親も子供ってこんな事もできるのだなと、子供に自信が付きます。
『ちょっとだけ 瀧村有子作 福音館書店』
あらすじ:
主人公のなっちゃんの家に赤ちゃんが生まれました。なっちゃんママは赤ちゃんと家事に忙しく、お姉ちゃんになったなっちゃんは自分で牛乳を注ぐ、ブランコを自分でこぐなど自分でやろうと努力して、ちょっとだけできます。だけど眠い時はやっぱりママのだっかが良く、ちょっとだけだっこしてとママに頼みます。しかしママは、たくさんだっこしていいですか?となっちゃんに聞き返します。
自信が付くポイント:
なっちゃんが自分でやろうとする事は、ちょっとしかできません。しかし、ちょっとできたと自信が付くなっちゃんでした。子供のたくましさを感じて、子供なりに考えてるのだなと感心します。ラストまで読むと我が子をぎゅっと抱きしめたくなり、抱きしめたら子供は愛されてるんだなと自信が付きます。
『ぼくおかあさんのこと… 酒井駒子 文渓堂』
あらすじ:
ぼくはおかあさんのことが嫌いです。なぜなら、休みの日はなかなか起きてこない、早くしなさいって言うくせにおかあさんは大人とおしゃべりしてぼくはつまらないなど、おかあさんが嫌いな部分があるからです。しかもぼくとは結婚できないって言うし、もうぼくは家を出てきます。だけどやっぱりおかあさんが好きで、おかあさんを覗くと、おかあさんはぼくを見ています。そして、ぼくは愛されてるのを確認するのでした。
自信が付くポイント:
早くしなさいと子供には言いながら、知り合いとの井戸端会議をしてしまうなど、大人都合になってしまう事は誰にだってあります。また、自分の子が嫌いだと言われたら親は誰だって傷付くでしょう。しかし、ラストで愛情を確かめ合う親子を見ると、子供も親も愛して愛されてるのだなと自信が付きます。
子供が自信が付くのは、大好きな親から愛されてる、認めてもらってると感じる時です。絵本を通じて子供とスキンシップを取り、子供も親もお互いに自信が付くと良いですよね。
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