男性のみならず、女性でも睡眠中に大きないびきをかかれる方は珍しくありません。いびきの原因と一言で言っても、ただ疲れているからかいてしまう場合もあれば、鼻や喉にかけて何かしらの原因がありかいてしまう場合もあります。いびきを改善するにはその原因を探って行く必要がありますが、案外いつも使っている枕の高さを変えるだけで、いびきがあっさり改善される例も多くあるのです。
なぜ枕の高さといびきが関係しているかと言いますと、いびきは睡眠時の首の角度が原因となって呼吸をする度に音が出ていると考えられているからです。寝ている時に枕の高さが合わないと、気道(空気の通り道)が狭くなることがあり、呼吸をする度に喉の筋肉が震えていびきが発生したり、また舌を支える筋肉が加齢等の原因により衰える事で、仰向けになった時に舌の重みで気道が塞りいびきが発生するのです。
そう言った意味でも枕の高さはとても重要であり、それに気が付かないまま合わない枕を使用し続けていると、いびきが酷くなるだけでなく、睡眠障害や脳に酸素が充分に送られない事により脳に悪影響を与えたり、睡眠時無呼吸症候群など命を脅かす様な重大な病まで引き起こしてしまう可能性もありうるのです。
いびきを改善する為の手段のひとつとして、枕の高さや固さを変える事は簡単にできるだけで無く、試してみる価値は十分にあります。最近では、質の良い睡眠が健康な体作りに最も大切だと考えられていますので、枕のみを完全オーダーメイドで作れるお店も沢山増えています。
枕の形や素材にこだわるだけでなく、一人一人の首の太さやカーブに合わせて枕の高さを微妙に調整し、就寝時に気道が狭まらない高さの枕を作る事も可能です。しかし、オーダーメイドの枕は出来上がるまでに時間を要する事もありますし、ややお値段も高くなってしまいますので、とても簡単な方法で自分だけの枕を作る方法があるのです。
それは、自宅にあるバスタオルを使う方法なのですが、バスタオルを何枚か重ねてなるべく首の角度が無理なく真っ直ぐになる様に、バスタオルの高さを調整して枕の代わりにする方法になります。リーズナブルでとても簡単にできますし、高さが合わないと思えば、バスタオルやスポーツタオルで微妙に高さを調整する事も可能ですので、直ぐにでもいびきを改善したいと考えている方にはとてもおすすめです。
ただし、枕の高さを変えてもいびきが治らない場合には、原因が他にあるかもしれませんので注意が必要です。いびきの原因は仰向けになった時に気道が狭くなる事の他にも、風邪や蓄膿症などで鼻が詰まってしまったことにより起こる事もありますし、肥満により首回りに脂肪が付いて気道を狭くしている事もありますので、なかなかいびきが改善されない場合には、病院で診察を受ける必要があるかもしれません。
また、いびきには重大な病気のサインであるとも言われており、高血圧、脳卒中、動脈硬化、心臓病と日本人には馴染みのある病気を引き起こす、何かしら体の異常を知らせているのかもしれません。直接いびきが命に関わる病気を引き起こすのでは無く、体のどこかに異常があるからこそいびきをかいていると考えるのが妥当と考えられるでしょう。いびきは誰でもかくものだからと放置せずに、なるべく改善できる様につとめましょう。
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