一般的に、遠視という状態になるのは40才くらいからではないでしょうか。それまで近視だった人は「読書用」「パソコン用」「運転用」などと用途に応じて面倒だと思いながらも使い分けをして生活していらっしゃると思います。また、「自分は若い頃から近視用のメガネやコンタクトを使用したことがない」といわれる人達も、「中高年」と言われる40才くらいから新聞の文字が見づらくてついつい目を細めてしまう、パソコンの画面がまぶしくて文字が読めない、普段の生活には支障がないけど、夜のクルマの運転が怖くなった…などの理由からいわゆる「老眼鏡」を作るためにメガネ屋を訪れるのだと思います。
これらを「年齢のせい」と落ち込み、ため息をついてはいないでしょうか。ちょっと調べてみましたが、人間は生まれた時はみんな遠視状態だそうです。それが6才くらいまでに眼の中の筋肉が物体のピントを綺麗に合わせられるように鍛えられ、メガネがなくても生活ができるような視力になるそうです。反対にその調整能力が発達しないと弱視になるそうです。そして年齢が上がると今度はその筋力が加齢とともに衰え、ピントが合わせられなくなり、いわゆる「老眼」と言われる状態になります。考え方を少し変えればそれは「子供に戻る」と言ってもいいのではないでしょうか。