小さな頃って冒険に憧れたりする人も少なくないと思います。私もその一人でした。変な場所を見つけて秘密基地を作って冒険気分を味わったりしました。
そんな私が小学生の時に、旅番組を見て一人で旅行に行きたくなりました。旅先で見知らぬ物に出会うことに冒険のロマンを感じたのです。
そこで、親を説得して一人旅行をすることになりました。場所は群馬にある母の実家ですが。
上野から乗る電車などを教えてもらったりしましたが、冒険の旅がしたい私はそんな単純には母の実家に行きませんでした。
途中下車をすることにして、群馬の見知らぬ駅で降りてフラフラすることにしたのです。下車した所は、周りには何もないといっても過言ではないような場所でしたが、とても新鮮でした。
山が見えて、高い建物もろくになく、静かな所でした。目的もなく歩いているだけでも楽しくて、古い看板などを見つけては写真を撮ったりしました。
暗くなると怖いので、早めに駅に戻ったのですが、ここで誤算がありました。電車の本数です。小学生の私は、電車は日本中どこでも五分おきくらいに来るものだと思っていたのです。
なかなか来ないので焦りました。
そして無事に母の実家につけたのですが、その日の夜は高揚して眠れませんでした。
本当にワクワクの旅をしました。
今振り返っても、良い経験をしたと思います。