シロアリの生態

世界には、2200種類以上にも及ぶシロアリが発見されていると言われています。世界各地で家屋に被害を加える代表的なシロアリは、アメリカカンザイシロアリ ネバダオオシロアリ アメリカオオシロアリ ノコギリシロアリ ムカシシロアリなどです。日本では、イエシロアリとヤマトシロアリが生息しており、家屋へ被害を加える約70%がヤマトシロアリによるものだと言われています。
イエシロアリは、6月〜7月頃の夕方から羽を付けたシロアリが大量に巣から飛び出し、群飛中に雄雌のパートナーを見つけて、地上に舞い降りると新しい巣作りを始めます。巣作りは、大きなもので直径1メートルにも及ぶ巣を作る事があり、玄関や浴室やトイレなどの壁の内部や、コンクリートの下などに巣作りをします。100万匹ほどの巣(コロニー)を形成して、行動範囲は100メートルくらいと言われています。
家が傾くほどの被害を加えるのはこのイエシロアリです。ヤマトシロアリは、4月〜6月の昼間に大量に羽アリが巣から飛び出し、パートナーを見つけ新しい巣作りをします。イエシロアリと違い、食害を起こしている木材内部が巣になっており、2〜3万匹のコロニーを形成します。
暑さに弱いので夏は地中や涼しい場所へ移動します。シロアリは、女王アリと王アリを中心に、兵隊アリや働きアリ ニンフや羽アリなどの構成員からなる社会生活をしています。コロニーの大半は、働きアリで占められおり、家屋への被害を加えるのが、この働きアリなのです。兵隊アリは、外部からの侵入者を防ぎ、ニンフと羽アリは雄雌パートナーとなり、新しい巣作りをします。シロアリが家屋へ被害を加えてしまう理由は、木材にはセルロースと呼ばれる繊維があり、それを栄養素として食べているからです。
シロアリの腸にはセルロースを分解できる微生物がいて、その微生物を利用して栄養を摂っているのです。セルロースは木材の他にも、新聞紙・畳・衣類などにも含まれていますので、これらもシロアリにとっては餌になってしまうのです。